杭州水道水汚染事件
最近、水道水の汚染事件は中国で話題になっている。
中国浙江省杭州市で 16 日から、「水道の水から魚の腐ったような臭いがする」という声が上がった。
上水と下水の接続が間違って汚水が水道水になった噂もあるが、政府は「特定の自然気候条件下で藻類が嫌気分解することによって生成される硫化エーテル類の物質」が原因で、それを否定した。
ちなみに、その噂を作った人はもう逮捕された。
私は全然この分野の専門家ではないので、専門家が出た結論を受けるしかない。ただ、この事件は嫌な記憶を思い出したこともあり、かつで中国で生活した頃に私自身が実際に経験した汚水問題を書きたいと思う。
私が経験した水汚染
私は中国広東省のある村に 4 年ほど暮らした。製造業をメインにする村ので、家の周辺はほとんど工場だった。
そして家の近くに川があるが、ひどい目になっている。廃棄されたプラスチック、靴、塗料缶などゴミが中に入っている。
水面と陸地の境界線では真っ黒の色になっている一方、木の葉っぱも生えてこない。亜熱帯モンスーン気候ので普通なら葉っぱは落とさないはずだが。
その時私はまだ高校生ので、毎週金曜日と日曜日は家からおよそ 2 キロメートル外の駅でバスを乗って通学している(私がいる市の高等学校はほとんど寄宿制)。そして途中に圃場がある。しかし、そのとなりにいる水路も汚染された。真っ黒になって、匂いも腐ったような臭いがする。さらに虹色の油膜が表面に覆っている。
この状況は何年も続いている。地方政府が一時川を再整備することもあったが、違法な工業排水と違法投棄を取り締まるより見た目を綺麗にする形式主義を重視しているらしい。そもそも人々は自分の家以外の場所をすべてゴミ置き場ように使って、すぐ元の状態に戻ってしまう。